志望企業を選ぶには、企業選びの軸が明確でないと選べないですよね?そのために自己分析を行うわけですが、企業選びの軸とは、具体的に何か?
それは、あなたの「◯◯したい」という思いを明確にすることです。
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◯◯したい。
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故に、◯◯を軸にする。
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故に、◯◯業界、◯◯会社に行きたい。
こういうロジックになるわけですね。企業からも聞かれる定番の質問なので、ここでおさえておきましょう。
ただ、この◯◯したいと言うを思い見つけることが、むちゃくちゃ難しいんです。学生なら、尚更難しいです。自己分析をしたからといって、すぐ見つかるものでもありません。
あなたに夢や目標が昔からあるとすれば、困ることはないかもしれませんが、そんなのない方がほとんどです。
故に、自己分析なんて無意味と主張する方もいるわけです。ただ、戦略的にやりたいことを見つける方法はあります。
ですので、これからご紹介するのは、夢や目標がない状態から、どうやって夢や目標を見つけ、企業選びの軸を明確にするのか?
この方法をお伝えします。
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全てはコアが軸になる
この記事の目次
人はなぜ行動を取るのか?心理学にも関係してくることですが、行動の理由を知れば、やりたいことのヒントが見つかります。
人は、どういうときに行動するか知っていますか?
それは、
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①出来事:ある出来事が発生し
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②感情:その出来事に対して嬉しかったなどの感情が生まれ
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③欲求:感情の後に、~したいという欲求が生まれ
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④行動:その欲求を満たすため、行動を取る
この流れで行動しています。例外はないと言っていいです。
最終的に、満たしたいという欲求が生まれて、それを満たすために人は行動を取ります。◯◯したくないのも、要は欲求です。
つまり、あなたのやりたいことというのは、この一連の行動パターンの中にヒントがあります。
ただ、この情報だけでは、まだイメージができないと思うので、ここでコアというものが登場します。
コアとは何か?
コアとは、あなたの行動のモチベーションの源泉です。満たされない欲、強すぎる欲求のことですね。
私は、あなたの強みや長所も、このコアが影響して形成されていると考えています。
コアは満たされない思いから始まります。満たされない思いから、それを満たしたいと思うようになり、結果的に、それが、モチベーションの源泉になるわけです。
そして、あなたはコアを満たすために、中学・高校・大学で様々な行動をしてきたわけですね。
- スポーツ
- 勉強
- 趣味
- 人間関係 etc
下記のようなイメージです。
コアが根っことなり、何度も同じ行動を繰り返すため、結果、強み・長所が形成されていくわけですね。
さて、では先程の行動パターンを見て行きましょう。
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①出来事:ある出来事が発生し
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②感情:その出来事に対して嬉しかったなどの感情が生まれ
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③欲求:感情の後に、~したいという欲求が生まれ
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④行動:その欲求を満たすため、行動を取る
普通の行動パターンというのは、上記の流れなんですが、コアが含まれた一連の流れは少し異なります。
①~③までは同じ流れですが、コアの力が強すぎて、欲求が満たされないため④の行動を何度も繰り返すんです。ここが、ポイントです。
つまり、あなたはこれまで、なんらかの強すぎるコアを軸にして生きてきたわけです。
よって、あなたのやりたいこと・夢・目標を見つけるには、これまでのコアが影響して、行動した出来事から、満たされない強い欲(新しいコア)を見つけることが近道なわけです。
イメージできましたでしょうか?
まとめますと、企業選びの軸を見つける全体像は、下記のイメージです。
これまでのコアを見つける
これまでのコアを見つけるためには、過去の、あなたの満たされない思いを探る必要があります。
満たされない思いというのは、基本的に、「トラウマ・コンプレックス・家庭環境・満たされる思い」が、引き金となり生まれてきます。
もちろん、人間というのは一つの要素でできていないので、満たされない思いは複数あっても不思議ではありません。生まれながらに持ち合わせている本能的欲求もあるでしょう。
もしかすると、複数の満たされない思いは、それぞれバラバラかもしれませんし、全てに何かしらの共通点があるかもしれません。
結局は、どの満たされない思いが一番強い思いのかということです。その一番強い満たされない思いが、人生の核となっているはずです。
では、一つずつ見ていきます。
トラウマ
私は、このトラウマが引き金となり人生が形成されています。
私は、もともと周りを気にせず自由奔放に行動する性格だったんですが、小学生のときに、大親友を大ケガさせてしまいました
本当にショッキングな出来事でした。
そこから、私の性格ががらっと変わり、もう人を傷つけて、二度とあんな辛い思いはしたくない、強くなりたいというコアが生まれました
そして、そのコアを満たすために、私は、学生時代に様々な活動をしてきたわけですね。
これが、トラウマの一つの例です。
コンプレックス
レディー・ガガを例にします。
アメリカのミュージシャンでおなじみのレディー・ガガですが、彼女にはあるコンプレックスがありました。
彼女は、高校時代にファッションをバカにされていじめにあったり、自分のルックスにもコンプレックスがあり、ずっと自分を押し殺して生きていたそうです。
そんな、満たされない思いから、自分を解放したいというコアが生まれたのは、容易に想像がつきます。
そのコアの延長上に彼女なりの夢を描き、それを実現するために、音楽やパフォーマンスがあるわけです。
成功者にコンプレックスが多いというのは当然だと思います。それほど、コンプレックスというのは満たされない思いなんです。
それが、尽きない情熱となり、人生の原動力になるわけですね。
コンプレックス・劣等感から、強力なコアにが生まれる可能性は非常に高いです。
家庭環境
ディズニーランドをつくった、ウォルト・ディズニーを例にします。実は、ディズニーランドは、ディズニーの家庭環境からつくられています。
ディズニーの父親は非常に厳しかったみたいで、ディズニーに、厳格なルールをいくつも課していました。
そのルールにディズニーは従わざるを得ず、全く持って自分の自由がなかったそうです。これこそが、ディズニーの満たされない思いです。
この満たされない思いを満たすために、ディズニーは、自由というコアをテーマにして、生きるようになりました。
その自由な世界という夢を実現する手段として、ディズニーランドが生まれたわけです。
家庭環境というのは、トラウマ・コンプレックスと同様に、あなたに多大なる影響を確実に与えています。
例えば、あなたに兄弟がいて常に比べられてきたとすれば、兄弟に負けたくない、優秀でいたいというコアが生まれても、不思議ではありません。
また、あなたが一人っ子で寂しい思いをしてきたのなら、愛やつながりが欲しいというコアが生まれても、不思議ではありません。
あなたが、長男なら?長女だったらどうでしょうか?コアになりうる可能性が家庭環境には十分過ぎるほどあります。
満たされる思い
これは、満たされるが故に、満たされない思いが生じるということです。
ある青年海外協力隊の日本人の女性を例にします。 この方は、日本で生まれ育ったため、何不自由なく生活してきました
そんな中、中学生のときに、世界の貧困をテーマにしたテレビを見て、自分は何て満たされた人生を生きているんだろう。そう、考えたそうです。
そこから、自分が満たされているが故に、貧困をなくしたいという強力なコアが生まれ、その手段として、青年海外協力隊を選んだわけです。
また、満たされることで、もっと満たしたいという思いが生まれ、結果的に、それが満たされない思いになるというケースも、もちろんあります
ケンタッキー創設者のカーネル・サンダースは、まさしくそのケースですね。
カーネルは、幼少期にはじめて焼いたパンを母親に褒められたことが、とにかく嬉しくて忘れられなかったそうです。
そこから、もっと母親に喜んでもらいたいというコアが形成されていきました。満たされることで、もっと満たしたいという思いが芽生えたわけですね。
その後、カーネルは年齢を重ねるごとに母親に喜んで欲しいというコアから、多くの人に喜んでもらいたいという夢に変わっていったんです。
その手段として、多くの事業を展開していき、最終的に、65歳でケンタッキーを創業するに至ったわけです。
カーネルにとっては、喜んでもらいたいというのが、尽きない情熱だったわけです。
以上、コアの引き金となる、トラウマ、コンプレックス、家庭環境、満たされる思いを解説しました。では、あなたのこれまでのコアを探っていきましょう。
下記より、エクセルシートをダウンロードしてください。
コア発見シートの上半分には「これまでのコア」、下半分は「これからのコア」となっていると思います。
例を参考して、これまでのコアを探してみてください。補足ではありますが、今ある行動からコアを考えるのも一つです。
コアが元になる行動というのは、無意識に行っている可能性もあるわけです。
- なんか、そういえば無意識によく◯◯していることあるな?
- 他人は気にしないかもしれないけど、◯◯に関しては人一番意識している自分ルールがあるな?
など、この◯◯を見つけることで、コアに近づく可能性もあります。
その◯◯に対して、なぜ◯◯をしてしまうんだろう?と、考えていけばいいわけですからね。
そうすると、「あぁ、◯◯(コア)という思いがあったからなんだ」という答えに辿り着く可能性があります。
要は、過去を基準にコアに辿り着くか、現在を基準にコアに辿り着くかというだけのことですね。
企業選びの軸(これからのコア)を見つける
いよいよ本題と言うか、これからのコアを見つけ、企業選びの軸を見つけていきましょう。先程のエクセルのコア発見シートを使います。
これまでのコアを軸に生きてきたあなたは、今後、どういうコアを軸にして、
- 何を実現したいか?
- どこへ向かいたいのか?
- どういう人間になりたいのか?
今後のコア(夢・目標)を見つけるためには、学生時代の出来事にフォーカスして考えてください。もちろん、これまでのコアの延長線上に、夢・目標があるなら、学生時代に縛る必要はありません。
イメージとしては、
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①これまでのコアを軸に、学生時代◯◯をして過ごしてきた。
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②その中で、学生時代◯◯な出来事があった。
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③その出来事を体験して、◯◯と思い、今後◯◯したいと思った。
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④(その延長線上に)◯◯という夢・目標を実現したい。
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⑤(その実現の手段は)◯◯(志望業界・企業)で働くことが一番。
上記の流れで、今後のコア(企業選びの軸)、志望企業を見つけていく流れです。
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出来事:ある出来事が発生し
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感情:その出来事に対して嬉しかったなどの感情が生まれ
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欲求:感情の後に、~したいという欲求が生まれ
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行動:その欲求を満たすため、行動を取る
この行動パターンを利用して、今後のコアを見つけていくわけです。
ポイントは、仕事上のゴールや、社会人としてのゴールと関連を持たせることです。もっと具体的に言えば、人や社会との接点があるコアを描くことです。
なぜなら、ビジネスとは人との接点ありきで成り立っているからですね。
もし、あなたの夢・目標に、人・社会との接点がなければ、企業も、じゃあ働く必要なくない?自己実現のためだけにウチを利用するつもり?となってしまう可能性があります。
例えば、
- 一人ひとりが夢に向かって生きれるような社会をつくりたい
- 食を通して、消費者に喜びを提供したい
- 疲れを癒やす、そんな安らげる場所を提供したい
こんな感じでもいいです。社会との接点があるのが、イメージできますよね?
いろいろ考えるうちに、点が線に繋がる瞬間がくると思います。それこそが、あなたの今後のコアです。
そして、具体的にどういう人達をターゲットにして実現したいのか?
ここまで考えられれば、よりいいですね!ターゲットというのは無数にあります。
- 世界規模か、日本規模か、特定地域か
- 企業か、個人か、個人だったら子供か若者か老人か
など、それは、あなたでしか分からないことです。
どれが正解とかもありません。
あなたの夢・目標自体が、誰かのためであれば問題ないですが、あなたの夢・目標を実現することで、誰を幸せにしたいか?という視点は取り入れた方がいいということです。
地元で育って、地元に感謝しているのであれば、地元を活性化させたいという思いが芽生えるかもしれません。
こういう場合は、企業選びの軸は、「地元を活性化させる」ですよね。志望企業は、銀行とか新聞社とかそういう企業になるのでしょうか。
人を巻き込んだ夢・目標というのは、モチベーションが不思議と長続きします。そういう意味でも、人を巻き込んだ夢・目標を考えて欲しいです。
それと、企業を選ぶ際は、100%自分勝手に決めていいです。能力がないから、この企業は無理だなとか、そんなことは一切考えなくていいです。
100%自分勝手に志望企業を決めるだけ決めて、アピールする際は、企業目線でアピールする。
こういう流れになります。とりあえず、びびっとくる感覚があれば、それがコアです。ここで、見つけたものがそのまま志望動機にも使えますので、しっかり、考えるようにしてください。
補足ですが、どうしても思い浮かばない場合は、以下のような質問から考えて、コアを明確にするのも一つの方法です。
おそらく、何かヒントが見つかると思います。
それでも、どうしても見つからない場合は、自己実現、つまり、社会人としてどうなりたいかというコアでもいいですが、面接時に、企業から突っ込みが入るのは覚悟して下さいね。
まとめ
とにかく大事なのはコアです。自己分析をしてコアさえ見つかれば、根拠のある企業選びの軸が見つかり、志望企業も見つけやすくなります。
また、コアは自分だけでなく企業目線でも重要な要素になります。
なぜなら、就活でよく聞かれる、志望動機や入社後に実現したいことを聞かれても、コアを軸に過去から未来に一貫した主張ができれば、企業も「だから当社を志望したのか」と納得してくれるからです。
企業が志望動機を確認する理由は、数ある企業の中で当社でなきゃいけない理由を確認するためですよね?
よくある企業理念を軸にした志望動機と、コアを軸にした志望動機を比べると、どちらが説得力があるかは明白です。
ただ、コアが見つかったからといって簡単に志望動機が作れるわけではなく、もっと企業のことを知る必要があります。
そこで、次に志望企業の企業研究について詳しく見ていきましょう。
企業研究のやり方を一から分かりやすく解説!【企業研究シート付】
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