企業のニーズを把握できましたので、次に考えるのは、企業のニーズをあなたが備えているかを、チェックする作業に移ります。
いわゆる、自己分析の作業ですね。ここで大事なのが企業目線で行うということです。
この自己分析の作業を完了させてから、プロモーション(ES、面接)について考えていきます。
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企業が求める能力をまとめる
この記事の目次
一度、志望企業が求めるコンピテンシーをまとめておきましょう。
前回お渡しした企業研究シート(エクセル)の、志望企業が求めるコンピテンシーを開いて、私の例を参考にして、空欄を埋めていってください。
一番右の、「自分の能力とマッチングしている部分」については、現時点で分からなければ空欄でも構いません。
一応、下記の項目の中から、該当するエピソードを探せば分かりやすいですね。
高校時代のエピソードでも構いませんので、埋めていってください。
ご察しの通り、上記でマッチするコンピテンシーを、最終的に自己PRでアピールしていくのが理想です。
企業で必要とされる能力があるというアピールができるわけですからね。
エピソード(PDCA)を考える
PDCAサイクル
PDCAサイクルという言葉をご存知でしょうか?
PDCAサイクルとは、どんな業種・職種でも、活躍する上では欠かせない能力とされています。つまり、仕事をする上では必須な能力と言うわけです。
- Plan ⇒ 目標・計画
- Do ⇒ 実行
- Check ⇒ 検証・学び
- Act ⇒ 改善
課題や問題を発見して、それを解決するために目標を設定し、計画を立てて行動する。行動した結果の問題点・反省点があれば、改善するための方法を考えて、また次の行動に移していく。
仕事とは、この繰り返しなわけですね。これを、PDCAサイクルで回すと言います。あなたが、就職すれば耳にたこができるほど聞かされる言葉です。
何が言いたいのかというと、これから考える企業が求める能力を発揮したエピソードに、このPDCAサイクルで回した経験を盛り込むのが効果的と言いたいわけです。
つまり、企業が求める能力が備わっているということを、PDCAサイクルを含んだエピソードで立証していくわけです。
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私は、○○ができます。
-
なぜなら、学生時代に○○をしてきたからです。(PDCAサイクルを含んだエピソード)
-
だから、私は御社に貢献できます。
こういう流れで、自己PRをつくっていくわけですね。では、具体的にみていきましょう。エクセルの、PDCAシートを開いてください。
このシートを埋めることで、自己PR、学生時代頑張ったこと、困難・挫折した経験、チャレンジした経験に答えることができるようになります。
上から順にみていきましょう。
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① 志望企業が求めるコンピテンシーを書き出す
-
② 学生時代に、①のコンピテンシーを発揮した活動を、上記カテゴリより考える。
(例)メンタル強化のために挑戦した登山。
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③ ②のテーマを頑張ろうと思ったきっかけや目的を書く。
※頑張った理由というのは、面接官が知りたい情報です。面接でもそうですが、主張することに対しては、しっかり理由をなるべく話すように心がけましょう。
-
④ テーマを実現するために、どういう目標を立てて取り組んだのか?複数あれば複数書く。
※ここで、PDCAサイクルのP(目標・計画)が登場です。テーマを実現するために、どういう目標を立てて頑張ったかを書いていきます。万一、目標を立てたのが複数あれば、複数書いておきましょう。
-
⑤ ④の複数ある目標の中で、あなたが最も頑張った活動は何か。
※面接では時間が短いので、一つのことにフォーカスして話すことが大切になってきます。ですので、複数話したいとしても、どれか一つに絞って話すようにしましょう。
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⑥ 目標達成を阻害する困難には、どういうものがあったか?目標達成と無関係の困難は除外すること。
※困難というのは、面接官が知りたい情報です。メンタルの強さは、企業が非常に気にしている能力です。エントリーシートでその設問が多いのはそのためですね。ですので、目標に向けて行動する中で、どういう困難があったかを、しっかり書いておきましょう。
最初は、○○と考えて頑張ってきましたが、○○という困難にぶち当たりました。その困難を解決するために、○○を考え実行しました。
こんな感じで、エントリーシートを書くのも一つの方法なわけです。但し、あくまでも、目標達成を阻害する困難のみです。稀に、目標達成に関係ない困難を書いている方がいますが、それは関係ないだろうとなるわけですね。
-
⑦ ⑥の困難を解決するためにどういう工夫・努力をしたのか?
※これも、定番なんですけど、必要な項目ですね。後で、【第5章】でも話しますが、面接官の心を掴むにはストーリーが大事になってきます。ストーリーとは、問題解決のことですね。これは、覚えておいてください。
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⑧ 目標に対しての成果はどうであったか?目標に対してどこまで近づくことができたか?
※多くの学生が間違うところですね。よく、この活動を通して○○を学びましたと書いている学生が多いですが、それは間違いです。まず大事なのは、目標に対しての成果がどれほどのものであったか?結果がどうであったかを、最初に書く必要があるということです。
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⑨ その活動をしたからこそ、どういう成長・副産物を手に入れることができたのか?する前と、した後ではどのような変化があったか?
※活動を行う前と、後ではどのような変化があったかです。客観的に分析しましょう。
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⑩ 活動を通して、改善点があったか?あったなら、その改善に向けて、その後、何か取り組んだのか?なければ、今後、何をすれば改善できるか?
※PDCAサイクルのC(改善)が登場です。問題点や改善点がなかったか?あれば、それを改善するために何か次に活動をしたのか?していなければ、今後何をすれば改善できるのか?または、活動で得た経験を何か他に活かせたか?を書いてください。
最後に、PDCAシートの一番下の、同じコンピテンシーを発揮したエピソードが複数ないかを探りましょう。面接では、「他にその強みを発揮したエピソードってある?」と聞かれることが多いので。
もちろん、他にエピソードがあれば、PDCAシートを使ってエピソード内容を書き出すようにしてくださいね。
以上で、企業が求める能力を発揮したエピソード探しは終わりです。こんな感じで、企業が求める他の能力で、かつ、あなたも持っている能力のエピソードを探っていってください。
自己PRでは、PDCAシートで書きだしたエピソードの中で、あなたが最も自信があるものをアピールしていく流れです。
自分の強み・弱みをまとめる
あなたの強み(長所)・弱み(短所)も出来る限りここで見つけておきましょう。面接でよく聞かれますので、押さえておいたほうがいいです。
強みを見つける
強み・長所については、説明するまでもないですが、以下の3つの方法で簡単に強みを見つけれますよね?
- コアから見つける
- 志望企業が求めるコンピテンシーとのマッチングから見つける
- コンピテンシー一覧から見つける
エクセルの強みシートに強みを記載していきましょう。
弱みを見つける
強みが把握できたら、弱みも押さえましょう。エクセルの弱みシートを開いてください。面接ではセットで聞かれる内容なので、強みと同様に整理しておきましょう。
但し、弱みを考える際は、仕事をするにあたり致命的な弱みははずすようにしてください。あくまでも、対処可能な短所のみです。
なぜなら、企業から、仕事をするにあたり問題があると思われては、マイナスポイントになるからです。
そして、対処方法に関してもしっかり整理しておきましょう。弱みは誰にでもありますが、それを理解し、どう改善していくかを把握している人は、仕事の困難に対しても対処できる人だと企業に思ってもらえるからですね。
弱みは次の3つの方法で見つけます。
- 強みの裏返し
- 強みを持っている人の典型的な弱み
- あなた自身が自覚している弱み
強みの裏返しについては、下記のようなイメージです。
他に例を挙げるとすれば、
- 協調性がある ⇒ 優柔不断
- 好奇心旺盛 ⇒ 飽きっぽい 等
このように、強みの裏返しで考えるだけで、あなたの弱みが見えてきますよね。
では、弱みシートを埋めていってくださいね。
まとめ
企業が知りたいことは、「なぜ当社なのか」「将来活躍できるかどうか」です。
自己分析はこの2つの疑問に答えるために行うという意識を持ってやらなければいけません。つまり、企業目線ということです。
後者についてはこのページで、前者については自己分析のやり方は「コア」がベース!をご参考にして頂ければと思います。
自己分析で行き詰まる学生が多いですが、その理由は答えがない自己分析をしているからです。なので、企業のニーズ=答えを事前に明確にした上で、自己分析を行うようにしましょう。
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